過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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124: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/06/15(月) 00:41:15.62 ID:wLEbShnIO

 などと、二人の間で顔を向けあっていれば。

 彼らの前に立った卯月が、実に楽しそうに幼い声を上げた。

 親愛の証、なのであろうか。


「個性的って言ったら司令官の方だけどー、うーちゃん司令官とは仲良くなれそうだっぴょん」

「そうか? まあ、俺としても艦娘とは仲良くやりてーと思ってるからちょーどいいけど――」

「うーちゃん、人参もハンバーグも大好きだっぴょん!」

「……? メニューが決められるならそれを選ぶのも良いかもしんねーけど、ここの食堂のメニューはおまかせだからよぉ〜」


 残念ながら、食堂のメニューというのは日替わり時間変わりで好きには選べない。

 仮にこの施設内に他に艦娘が居たのならば食事処などが開かれて好きに食事ができるかも知れないが、今のところそんな話はない。

 テーブルに並んだ一ヶ月単位のメニューを前に、それぞれ三食が好みかどうか見比べるしかないのだ。

 などと、首を捻る仗助目掛けて。


「その潰れたハンバーグとか人参みたいな髪型、うーちゃん好みだっぴょん!」

「――」


 その爆弾は、投下された。


「……ッ」


 それにいち早く気付いたのは、やはり加賀だった。

 明らかに――明らかに雰囲気が変わった。

 先ほどまでの居心地が良さそうな空気を、健康ランドの温泉とするならここからは煮えたぎるマグマ。

 その源は――普段は惚けた風におおらかな気配を纏っている、東方仗助。

 静かな威圧感が、さながら空間そのものに文字となり刻み込まれているかの如く執務室に充満するのだが……。


「司令官のその髪型みてるとハンバーグ食べたくなるっぴょん!」

「……俺のヘアスタイルがなんだって?」

「えへへ、怒ったっぴょん? 面白すぎる髪型してる司令官が悪いと思いまっす! なんちゃっ――」


 当の卯月は気付かず、そして――。





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