過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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22: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/06/07(日) 19:06:17.67 ID:ls1echYxo


「一航戦、出撃します」


 28ノット――秒速にすればおおよそ14メートル。

 あっという間に見えなくなるというには遅いが、それでも世界記録の全力疾走よりも遥かに早い。

 鎮守府正面、コンクリートで作られた船着き場を乗り越え着水した加賀が、猛烈な勢いで水上を駆ける。

 しかし海。

 距離感が恐ろしく狂う。彼女はその行き先は余りに果てなく広がる。


「億泰の兄貴のスタンドみてーだなぁ……」


 中々暢気に構える仗助は、実に素直に感想を漏らす。

 かつて戦ったスタンド――【極悪中隊(バッド・カンパニー)】――人形の兵士とそれらが搭乗や操作を行う兵器の群れ。

 加賀が放つ矢が次々にレシプロ機に姿を変えるのを見ていれば、どうにもそれが思い出されてくる。

 夢見心地というよりは、街中でピエロが行うパフォーマンスを眺めるカップルのような他人事めいた気持ちで、事の成り行きを見守った。


(これは一体、どーいう事だ? 本気でゲームの中に入っちまったってんなら……どうすれば?)


 船着き場に降りて、水平線を眺める。

 人の目では、余り遠くまでは黙視できない。如何に視力に優れるスタンドを使おうとも、それは変わらない。

 ただ、視界の先――蠅のように小さな艦上機が飛びあがり、また消える。

 煙が上がる。時折、派手な水柱も上がる。

 仗助では介入できない、海の上での戦いだ。ボートでもあるなら別だろうが。




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