過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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560: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/12(日) 22:29:54.40 ID:YC42gBd7O

 継続して放ち続ければ、いずれは敵に並べるだろう。

 しかしそれを行うその頃には大井らは爆撃の雨に晒され、かといって順次敵に送り込もうものなら次々に食われて海の藻屑。

 殆どを模擬演習弾に換装している彼女たちの有する唯一の実弾が、加賀の艦載機の機銃。

 尤も――駆逐艦ならいざ知らず、戦艦の装甲を貫くには機銃では心もとなさすぎるが……。

 実弾がまだ残っているというのと、実弾を持つものが一つもないというのには単なる火薬の量以上に、大きな隔たりがあるのだ。

 時速五百キロを超える速度で迫る航空機。

 上空を覆うその姿は――宛らイナゴの大群。


「……ごめんなさい。もう遅いようね」

「えっ」

「もう対空砲火の用意は……必要ありません」


 次々と生み出した航空機を上空に待機させての、加賀。

 その視線の先――――益々距離を詰める敵艦載機。鏃めいた二等辺を形成して、空を覆う航空機の一団。そこから先行した、菱形の編隊。

 先導役か。それとも牽制か。或いは加賀の生み出した航空機を、まず抑えようとしているのかも知れない。

 距離はいよいよ詰まった。あと十秒と待たず、初撃が襲いかかる――確かに対空砲火は間に合わない。

 倒れた天龍を引き起こそうとする卯月と、卯月を庇う山城。加賀の隣に立つ大井では陣形として不十分。



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