過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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632: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/23(木) 23:40:08.56 ID:3cYJxSOaO

 島の高台に位置する仗助の――彼の眼下には、巻き起こる“海火事”の黒煙と大火。それより離れての大井と山城、その先の向こうのフード姿のレ級。

 空が、動いた。

 意地でも天龍を攻撃しようとしてか――広域に分散する航空機。

 レ級と天龍を繋ぐ直線が炎により分断されている以上、天龍に対して行える攻撃は航空機攻撃のみ。

 多角的に、とにかく数で攻める為なのか。

 編隊という概念を失い、海域の上空に疎らに散った艦載機。

 天龍を目指しつつも――また同時に、山城と大井にも向かう。しかし、航空機の網を広げるというのは即ち、航空機同士の連携を困難とするという事。

 加賀と、そして瑞鶴が残した艦載機に喰われて散る紡錘型の爆撃機。哀れ空中で、爆発四散する。

 単純な数なら、レ級の方が上だとしても――加賀には“守り抜かなければならない目標”が明らかになっている。

 悪戯に追撃に興じて返り討ちになる事も、彼女からはあり得ぬという行動である以上、この攻撃に意義は薄い。


(……)


 しかし、何か――。

 何かそれが、余りにも不気味過ぎた。

 単調になったレ級の砲撃には、山城も大井ももう仗助からの指示を必要ともしなくなった。

 それまで齎された情報と総合して、己の肉眼で回避を試みて――――それで事が足りる。

 後は二隻ともが思うがままに、レ級との距離を詰める。やがて近付くであろう死線だけを目標に。



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