過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜？」
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644:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:02:32.09 ID:iblNG8VnO

　肩を揺らしてなんとか喉を震わせた山城に、応じるかの如く――レ級の主砲が稼動。

　黒いフードのレインコートのその裾を盛り上げる、骨色の尾。その先端に備えるは機械獣としか表現出来ぬ、鋼鉄の恐竜の頭部。

以下略


645:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:03:41.41 ID:iblNG8VnO

　この場合は、即死せぬからこそ恐ろしい。

　軌道を無理に変化させる代償として本来の威力を削られた弾丸だからこそ恐ろしいのだ。

以下略


646:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:04:51.29 ID:iblNG8VnO

　依然として、演習を行って消費した加賀の艦載機よりも、レ級の艦載機の方が数的に有利。

　また、加賀の言葉のその通りに――レ級の艦上機はその光沢を放つ機体を翻し、空域を疎らに飛び交っている。

以下略


647:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:06:01.72 ID:iblNG8VnO


「山城の、死を無駄にしない……って事なの！？」

「……いえ」
以下略


648:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:07:31.01 ID:iblNG8VnO

「進んで」


　加賀の端的な通信。
以下略


649:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:10:02.31 ID:iblNG8VnO

　これほどの至近距離なら、最早着弾点予測など必要ない。殆んど水平に射撃するだけで、瞬く間に大井の体を爆裂させるだろう。

　もう、東方仗助と【クレイジー・ダイヤモンド】による攻撃の予測も、言われてからの回避も間に合わぬ。

以下略


650:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:12:37.31 ID:iblNG8VnO

（今の私の怒りは、この炎よりも強く――機関部のボイラーの温水よりも……地獄の釜の中身よりもグツグツと煮えたぎっているのよ……！）


　心が、焦燥感にも程近い血潮の呻きと共に叫びを上げる。
以下略


651:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:14:24.63 ID:iblNG8VnO

　大井は。

　己の乗員を、兵員を、仲間を。

以下略


652:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:17:26.74 ID:iblNG8VnO

　しかし、そんな怒りとは裏腹に――大井の頭はどこまでも静かに沈降していく。

　自分が敵ならば、どうする？――そんな自問自答。

以下略


653:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:29:51.35 ID:iblNG8VnO

　この至近距離。

　位置を知る方法はもう、音しかない。

以下略


654:１ ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/07/31(金) 22:30:36.35 ID:iblNG8VnO
ちょっと中断。具体的にはハイフォンレイシャ今帰ったよ

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