過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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666: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/08/01(土) 01:37:27.52 ID:+rkAsp7+o


 これほどの距離ならば、いくら模擬演習弾と言っても戦艦レ級に損害を与えられるだろう。

 だが、肝心のその砲口は最早どこを向く事もない。既に破砕し、無残を晒すだけ。

 ならば、なにをするか。

 決まっている――――白兵戦だ。


「必ず、直すって……何度でも直すって……提督は言ったのよ……!」


 喩え砲身が破壊されても、艤装を失っても、装甲が砕かれても――前に進む事が出来るのであれば。

 山城はまだ戦える。

 戦艦のその出力で組み合えば、殴り合えば、衝突し合えば――如何な戦艦レ級とて、無事では済まない。

 応じたのは――喜色めいたレ級の笑み。妖艶さすらも孕んだ、酷薄な嘲笑。

 両手を広げたレ級の背後の背嚢から飛び出す、二機の航空機。

 背中の組織が剥がれ落ち、空中で成形され、やがてあの独特の滑り気ある紡錘形の機影を構成し――疾走。

 咄嗟に腕で頭を庇い、目を閉じる山城。

 殆ど存在しない装甲を叩く鋼の弾丸がけたたましい音を鳴らし、そのまま飛び去る――直後。



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