過去ログ - 仗助「艦隊これくしょんンンン〜〜〜〜?」
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877: ◆rVyvhOy5r192[saga]
2015/10/04(日) 22:32:39.86 ID:/EYK5OCCO

 等と雑談を交えて、海岸線を北上する二人は喫茶店に入った。

 オープンカフェテラス。

 大きなガラス窓の向こう、店内には客の影がないが――二人はそれでもオープン席を選択した。

 通りに面した広場には、木製のテーブルと椅子のセット。そのどれにも日除けのパラソルが。

 その、白い円形のテーブルに向かうと……やおら仗助は、空を――抜けるような青空を仰いで、それから漸く確信めいた思いとなった疑問を一つ。


「……ところで瑞鶴さん、聞いてもいいッスか?」

「何? どうかした?」

「さっきからどぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜にも変な感じがしてた、っつーか……違和感がバリバリあったっつーかよぉ〜〜〜〜〜〜」


 建物は整っている。街並みも揃えられている。決して獣道が続く荒野でもなければ、氷に閉ざされた極圏でもない。

 だが。

 だが、ここには……。


「……なんで今まで、俺たち以外の人間が居ねーんスか? どこにもよぉ……」


 人の姿や気配というものが、ただの一つとして存在していなかった。

 あたかも、入念に手入れがされた映画のセットの如く――――舗装されたその道路などとは裏腹に。

 この喫茶店に来るまで、ただの一人として見かける事はなかったのだ。自転車も、バスも、タクシーさえも通ってはいない。



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