過去ログ - 女生徒A「地面に埋まった」 女生徒B「… … …」
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110: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/06/15(月) 21:35:46.50 ID:uUwGvNPt0

B「もうじーさんも随分ここにいる。普通なら満足して成仏するか、それこそ悪霊になるか…。 でも、ずっと変わらないな、じーさんは」

おじいさん「はっはっは。… まだ儂は満足しておらんよ」

おじいさん「…もっと。…いや、もう少しでも構わん。儂は見ていたいのだ。この時代を生きて、暮らす人々がどんな表情をしているのかを」

おじいさん「世の中不景気だ、暗くなった… なんて、もう何十年も言われている。それこそ、儂が生きていた時代も。…そして今、死んでいる時代も、ずっと」

おじいさん「それでも、人はまだ笑って暮らせている。暗い顔をしているヤツも、次にここを通る時は笑っていたりもする」

おじいさん「この国が、今どんな風なのか。どう変わっているのか。 …踏切を通る奴らを見れば、何となく分かるものさ」

B「そんなもんかねぇ」

おじいさん「若いうちは分からんものだ」

A「…でも、素敵だね。人の笑顔を見れるのがおじいさんの幸せでもある、なんて」

A「…ごめんね。おじいちゃん。悪霊なんかと勘違いしちゃって」

おじいさん「構わんさ。悪霊みたいなものだからな、はっはっは」

B「踏切に死んでもなお居続ける幽霊がいるなんて、それだけ聞けばここは立派な心霊スポットになっちまうからな」

A「あははは。確かに」



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