過去ログ - 女生徒A「地面に埋まった」 女生徒B「… … …」
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256: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:49:08.09 ID:vEShvsIY0

A「わかった、って… この子のお家が?」

C「おおよそ、っスけどね。あと、ボクの予想っスけど」

以下略



257: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:51:12.45 ID:vEShvsIY0

A「じゃあこの子自身がお家を忘れちゃってて、思い出そうとして生きていた頃の散歩のコースを歩いていた、とか?」

C「そうっスねー…。 理由はよく分からないけれど、少なくともワンちゃんのお家がこの住宅街のどこか、っていうのは間違いないと思います」

以下略



258: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:53:31.29 ID:vEShvsIY0

C「十字路が多い住宅街なんスけど… さっきワンちゃんとAさんが辿った道を線にしてみると…」

A「… へぇ。こうしてみると、なんだか迷路みたいな地形なんだね、ココ…」

以下略



259: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:54:43.31 ID:vEShvsIY0

A「え、え… そこに見える家? …だとしたらこの子、自分の帰る家、分かってるはずじゃないの…?」

C「そこが不思議なところっス。帰るべき家が分かってるのに、なんでこの子は家に帰ろうとしないのか…」

以下略



260: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:55:45.60 ID:vEShvsIY0

A「… とにかく」

A「私達だけでも覗いてみようよ、あの家。なにかわかるかもしれないし」

以下略



261: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:58:10.97 ID:vEShvsIY0

父「そら、とってこい!ジロー!」

ジロー「わん!わん!」

以下略



262: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 20:59:42.88 ID:vEShvsIY0




父「… タローが死んで、もう三年か…」
以下略



263: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 21:00:59.60 ID:vEShvsIY0

娘「パパと同じくらい、私の事、面倒みてくれてたから…。 …一度ね、散歩しててアタシ、野良犬に出くわしちゃったの。…無理に撫でようとして近づいたら、噛みつかれそうになって…」

娘「そしたらね。タロー、私の事助けようとして… その野良犬に体当たりして、助けてくれたんだよ。…信じられる?あの優しくて大人しいタローがだよ?」

以下略



264: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 21:03:03.31 ID:vEShvsIY0

娘「… ジロー、ちっちゃくて、よく吠えるけど… なんだか、ちょっとだけタローに似てきた気がするんだ。…優しい目とかさ」

父「あはは、そうか。… そうかもしれないな」

以下略



265: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 21:04:21.16 ID:vEShvsIY0

犬「… … …」

A「… タロー…」

以下略



266: ◆l3y7Z.NoQU[saga]
2015/07/20(月) 21:05:49.00 ID:vEShvsIY0

A「立派に育ってるじゃん、娘さん。…だからもう、心配しなくて、いいんじゃないかな」

A「タローも、行くべき場所に行って…もう休んでいいんだよ」

以下略



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