過去ログ - 葉山「だから俺は君が嫌いだ、比企谷」
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126:名無しNIPPER
2015/06/25(木) 16:05:04.96 ID:wJRwhVcW0
「そういった矛盾を孕んだ偽りの関係をバレンタインのイベントで陽乃さんに馬鹿にされたとき、俺は反論することが出来なかった。」

「間違っていることは自覚していた。でも俺はその間違いを正すことが怖かった。」

「……でも、今なら言える。」

「あのときのあの関係は間違いなんかじゃなかった。俺が、俺たちが本物の関係になるために必要なものだったんだって。」

「あれは本物を得るために必要な過程のひとつだったんだよ。」

「生まれながらに完璧な人間なんていない。本物が欲しいと願ってすぐに手に入るものじゃない。」

「俺や陽乃さんは、そこを履き違えていた。答えを急ぎ過ぎていたんだ。」

「楽しいこと、面白いことばかりじゃない。」

「そういったことの何倍も辛い事、悲しいことがあった。」

「でもそれらを乗り越えてきたからこそ、今の俺たちがある。」

「……言葉にしないと伝わらないことがある。言葉にしても上手く伝わらないこともある。」

「互いの想いが上手く伝わらず、歯がゆい思いをしたことがあった。争いになったこともあった。」

「それでいいんだ。みんな自分の意思を持った人間なんだ。誰かの言うことを反芻するだけの人形じゃないんだ。」

「そういう全部をひっくるめて、今の俺たちの関係があると思うんだ。」


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