過去ログ - 葉山「だから俺は君が嫌いだ、比企谷」
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146:名無しNIPPER
2015/06/25(木) 23:46:21.56 ID:wJRwhVcW0
「乾杯。」

「乾杯。」

「それにしても今日は飲んだな。みんな酔いつぶれるなんて初めてじゃないか?」

「少しハメを外しすぎだ。ありゃみんな明日が辛いぞ。」

「いいじゃないか。俺たちも来年は三年生だ。後ろ倒しになったとはいえ就職活動が見えてくる。みんなわかってるんだよ、こんな日々がそう長く続かないってことに。」

「そう長く続かない、か……。」

「そうさ、だからみんな今を精一杯生きている。未来になって、今の生活が遠い過去の話になったとき、悔いを残さないために。」

人の印象は日々更新され続けている。

一緒の時間を生きて、一緒に成長し続けていればわかっていく。

いつだったか、平塚先生からそんな言葉を贈られた記憶がある。

大学に進学し、友人と呼べるものが出来た。アルバイト先でも、友人と呼べるものが出来た。

あの頃の俺から比べれば随分社交的になったものだと感心する。

それでも、いや、だからこそ。

あの頃の、俺たち三人だけの奉仕部を思い返すと、なんとも言えない暖かい気持ちとわずかながらの寂寥感が胸に込みあがってくる。

己の胸に問おう。

あの頃の毎日に悔いはあっただろうか。

己の問いに答えよう。

そんなもの、あろうはずがないと。

今の俺にとって、あの頃の思い出は何者にも変え難い大切な宝物だと。


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