17: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:35:53.41 ID:iBL1VWWio
「是非、やらせてください」
千早は即答。
相変わらず歌に関することには貪欲だ。
「作詞、ですか。ちょっとやってみたいかもです」
どうやら雪歩も前向きなようだ。
「うまくできる自信はないですけど、何事も挑戦ですよね」
春香も賛成、となれば話は決まった。
「先方によると、かっちり詩を仕上げてもいいし、イメージやコンセプトをまとめるだけでもいいらしい。ただ、時間的な制約はあるからそこだけは注意してくれ」
「「「はいっ」」」
息の合った返事を合図に打ち合わせを切り上げる。
3人はさっそく作詞について話し合いを始めたようだ。
俺は、かすかな違和感を覚えていた。
このところ、ふとした所で春香に不安や焦りの影が感じられる。
作詞の話をしたときの反応も、以前とは微妙に違う気がする。
何がどう、という明確な答えはまだ見つかっていないが。
「いつもの春香、だよな」
真剣に、でも楽しそうに話す3人を見ると、ただの気のせいのようにも思える。
気にし過ぎなだけであればそれでいいのだが。
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