35: ◆Hnf2jpSB.k[saga]
2015/06/07(日) 23:49:50.57 ID:iBL1VWWio
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恥ずかしながら、そのあとのことはよく覚えていない。
聞いた話では、颯爽と現れた社長が撤収作業を取り仕切ってくているらしい。
俺はアイドルたちに楽屋に引っ張り込まれ、我に返った。
今は、彼女たちの慈しむような視線に晒されている。
穴があったら入りたい。
「……雪歩、穴掘ってくれ。埋まるから」
「プロデューサー、だ、大丈夫ですか」
心配された。
それもそうか。
「プロデューサーさん、しっかりしてください」
春香がコップの水を手渡してくれた。
とりあえずこれを飲んで落ち着こう。
「ここがどこで、私たちが誰か、わかりますか?」
なかなか失礼なことを聞かれた。
千早たちのことを忘れるわけがない。
ただ、恥ずかしすぎて身の置き所がないだけだ。
3人揃って嬉しそうに笑っている。
ああ、背中がむず痒い。
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