過去ログ - ぼく「35億人のレズレイパー」
1- 20
7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/07(日) 23:42:29.80 ID:hGQZbWAIO
力が抜けていく脚の感覚とは裏腹に、体は前に引っ張られるように玄関へと進んでいく。
わたしの恐怖心がそうさせるのかもしれない。
パパは着の身着のままのわたしを見て目を丸くした。

「まだパジャマじゃあないか。着替えは?」


「これから、だから一緒に来て!」

「ええ……」

「いいから!」

結局わたしの部屋の前でパパを待たせ、ママが近寄らないように見張ってもらいながら学校に行く支度を終えた。
パパはわたしの急なお願いに戸惑っていたけど、ママの豹変ぶりについて話すことは出来なかった。多分信じてくれないだろうし、今すぐにどうこうできる問題じゃないから。
また後で、落ち着いたら聞いてみよう。

なるべくママの顔を見ないようにしながら、急いで家を出た。
ママが追いかけてくるような気がして、何度も何度も後ろを振り返りながらどうにかバス停に到着。
ここからバスに乗って駅まで行くパパとはここでお別れ。
正直まだ不安だけど、会社に着いていくわけにもいかないし、帰りだけ連絡をとって一緒に帰ろう。
そう約束をして、わたしはもう少し先の中学校へと向かった。

本当の恐怖が待ち構えているとも知らずに。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
13Res/6.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice