過去ログ - 志希「今日はシューコちゃんのニオイで過ごす」周子「えっ」
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◆Freege5emM
[saga]
2015/06/07(日) 23:54:47.50 ID:6IkAj5xbo
●07
「……フレちゃん、行っちゃったね。さびしくてつまんなーい、って」
「これは、後で事情を説明しないとね……」
「事情って」
事情って、何を……と口に出そうとして、あたしは言葉に詰まる。
ちょっとしたやりとりの流れで、意地を張り合ってるだけなのに。
「プロデューサーさんから、コーヒーに誘われた時も、今日は遠慮しとくって言ったよね。
プロデューサーさん、心配してたよ。志希ちゃん、コーヒー党なんでしょ」
「まぁ、ね……夜作業のお供だし、ドリップの仕方にもこだわっちゃってるかな」
紅茶党・緑茶党の多いこの事務所で、志希ちゃんは少数派のコーヒー党だ。
それが、コーヒーブレイクをあっさり断った。
プロデューサーさんもいよいよ心配してきたが、志希ちゃんはしれっとした顔。
「千夏さんとあいさんが、良い豆用意してきたって言ってたのに……」
「……豆は逃げないよ」
「あたしだって逃げやしないって」
「だろうけど、さ」
志希ちゃんが腕を組んでくる。
距離が近いわ、って言おうとしたけど、引き離してもどうせまた寄ってくるだろうし……。
しかも、プロデューサーさんでさえ翻弄する志希ちゃんが、私にひっついて、
借りてきた猫のようにしおらしくする光景は、終わらせるのも惜しい気がする。
「あたし、前はおシゴト寸前まで失踪とかしてたじゃない?」
「そういう話は聞いてるよー。最近は収まったみたいだけど」
あたしとほとんど変わらない高さの目線で、志希ちゃんが見つめてくる。
下睫毛の長い猫目に、シリアスな色が映る。
「最近はねー、そーゆーの、ちょっと気にするようになったんだよー。
自分の言葉に責任を持つってコトかな? もう、やりたい放題の新人じゃないしねー」
「殊勝なコト、言うのね」
プロデューサーさんの前では、相変わらず彼にじゃれついてるけど、
志希ちゃんにもアイドルとしてのプロ意識が根を張ってきたらしい。
志希ちゃんの真剣な表情を、あたしは――こんな間近で――初めて見た。
正直、どきりとした。あたしまでまじめな気分になっちゃう。
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