6:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:33:48.92 ID:E9PmOV9d0
島風「どうしたらそこに留まれたのかな」
提督「どうしようもない」
島風「そうかもしれないけど」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:34:36.98 ID:E9PmOV9d0
島風「ねえ、提督は私と一緒にいてくれるの?」
提督「ああ、お前がどんなに走り続けても、ついて行ってやるよ」
島風「………そう」
8:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:35:27.08 ID:E9PmOV9d0
島風「ねえ、提督」
提督「なんだ」
島風「昔はあんなに楽しく思えたかけっこも最近はなんだかつまらないです」
9:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:36:20.32 ID:E9PmOV9d0
島風「走り続けていないと今日を生きれない気がするんです」
提督「………そうか。それなら走らないとな」
島風「それで沈みゆく太陽を追いかけ続ける日々月々です」
10:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:37:24.17 ID:E9PmOV9d0
島風「そうです。生きがいなんてない方がいいんです。私にとって走ることを生きがいに感じてしまった時からですよ。走ることも生きることも虚しく思いだしたのは」
提督「どういうことだ。昔の走ること自体が楽しかった時も楽しいからこそ生きる活力になっていたんじゃないのか」
島風「うーん。どう言えばいいんでしょう。確かにそうなんですけど、今は昔と違ってどこかで「これは生に意義を与えるか」という視点があって、純粋に楽しめないっていうか」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 13:38:33.59 ID:E9PmOV9d0
島風「親切?」
提督「ああ。例えば、重たそうな荷物を肩代わりしてやる行為を考えてみても、相手が若い美女だったら下心からだと周りに判断されるだろうから、彼女が明らかに困っていても親切行為ができないみたいな」
島風「本当に親切な人ならば衆人の評価なんて気にしないと思います」
12:名無しNIPPER[sage]
2015/06/08(月) 21:16:48.86 ID:+QGqtqUUO
なんかわからん
13:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 22:36:47.24 ID:E9PmOV9d0
島風「だって、自分は純粋に行為を目的とした行為とまだ納得できるんですから。彼は己で目的を横目に行為を侮辱しているわけではありません」
提督「島風、君は随分と変わった罪悪感を持っているようだ」
島風「そうなんですか?」
14:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 22:37:41.92 ID:E9PmOV9d0
島風「どうだろうなってどういうことですか」
提督「君は今日を生きるために走ると言っているが、その目的を果たせているか」
島風「そうしないと一日に留まれません」
15:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 22:38:22.34 ID:E9PmOV9d0
島風「では、もしこれをやめた後にどうすればいいと思いますか?」
提督「俺たちが置き去りにした鎮守府に帰るしかないだろうな」
島風「今更ですか?」
16:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 22:39:29.65 ID:E9PmOV9d0
島風「そうですね。きっと許しや罰なんてものもないかもしれませんね」
提督「どうしてそう思う」
島風「鎮守府を置き去りにしたと思っていますが、その実置き去りにされたのは私達かもしれませんから」
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