87:名無しNIPPER
2015/06/14(日) 17:30:47.59 ID:uQyfDyaRO
魔女「むかーしむかし、ある王国に世界を2度も救った勇者様と従者であり恋人の魔法使いがいました。」
魔女「あるとき、二人に絶体絶命の危機が訪れました。それは、敵を倒すには魔法使いが犠牲にならなければならないと言うものでした。」
魔女「勇者はいいました。やつを倒したら絶対に君を助けにいく。だから信じてくれと.....」
88:名無しNIPPER
2015/06/14(日) 17:36:52.83 ID:uQyfDyaRO
魔女「それでも彼女は信じました。いつの日か勇者が助けにくることを...」
魔女「そんなある日、魔法使いの悲惨な姿をみかねた地獄の王が提案を出しました。」
魔女「勇者を待つのはやめなさい。そうすれば、天国へ連れていこう。」
89:名無しNIPPER
2015/06/14(日) 17:45:17.32 ID:uQyfDyaRO
魔女「ならば、10分だけ現世に戻してやろう。勇者に会ってきなさい。」
魔女「よいのですか!感謝致します!」
魔女「魔法使いは歓喜の声をあげ喜びました。」
90:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 12:11:11.91 ID:/d0Urp0XO
魔女「現世に戻った魔法使いは、剣の修行をしている勇者を見つけました。勇者に声をかけようとする魔法使いでしたが、あまりの嬉しさに声が出ません。」
魔女「やっと落ち着いた魔法使いが、勇者に声をかけようとしたとき、誰かが勇者に近づいていきました。」
魔女「誰だろう?魔法使いは思いました。その人物はよくみれば女性でした。その女性は勇者の側に駆け寄り、汗をお拭き下さいと、タオルをわたしました。」
91:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 12:17:30.28 ID:/d0Urp0XO
魔女「渡されたタオルで顔を拭く勇者を見て魔法使いは早く勇者と話したくて堪らなくなりました。」
魔女「魔法使いは目を閉じ、緊張する心をどうにか沈めました。」
魔女「ようやく落ち着いた魔法使いは、目をゆっくりと開きました。そして、魔法使いはみてしまいました。」
92:名無しNIPPER[sage]
2015/06/15(月) 21:03:43.25 ID:385G/7TK0
みてしまいました…あっ(察し)
93:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 23:20:43.24 ID:vfwfIWhbO
魔女「自分と永遠の愛を誓いあったはずの勇者が、さっきの女と口づけをしているのを。」
魔女「魔法使いは、目の前で起こっていることが理解できませんでした。」
魔女「手足を動かそうとしても、口を開いて言葉を出そうとしてもなにもできません。」
94:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 23:29:22.08 ID:vfwfIWhbO
魔女「女...結婚してくれ。女はいいました。それはできません。あなた様には魔法使い様が...と。」
魔女「しかし、勇者はいいました。彼女のことは気にしなくていいさ。どうせ地獄にいるんだ。バレやしないさww」
魔女「女は、そうですねと薄気味悪い笑みを浮かべ、勇者に抱きつきました。」
95:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 23:33:46.10 ID:vfwfIWhbO
魔女「愛していた。信じていた。愛していた。好きだった。いとおしかった。楽しかった。本当に愛していた...」
魔女「最初は勇者への愛でした。言葉では表せないほどの愛が魔法使いの心からあふれでていきました。」
魔女「そして、魔法使いの心に残ったのは愛とは全く逆の感情...憎しみでした。」
96:名無しNIPPER
2015/06/15(月) 23:40:10.04 ID:vfwfIWhbO
魔女「どうして。なぜ。愛していたのに。裏切った。約束したのに。裏切った。待っていたのに。信じていたのに。許さない。許さない。許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない.....
魔女「コロシテヤル...」
魔女「魔法使いは勇者たちの方へと歩いていきました。」
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