過去ログ - 「命を生む錬金術を開発した」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/06/08(月) 23:18:58.60 ID:5tI89MFt0

そうして出来上がった二人目は、自分より年上と見える老人だった。

脆弱な身体を保持するために驚異的なスピードで進む細胞分裂を、最初から老人として誕生させる事である程度遅らせることが出来る。


男は経過を観察することにした。

しかし男はすぐに異変に気が付いた。


老人は目が見えていなかった。

じっと床に座り込んだままうんうんと唸るだけ。


指文字や言葉を教えようにもあまりに時間が足りない。

何故なら男の予想では、この老人も長くは生きないはずなのだ。


午前零時の鐘が鳴るころ、老人はごぽりと真っ黒い血を吐き出して動かなくなった。


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