過去ログ - 【咲安価】京太郎「泣けるぜ……」【バイオハザード】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲安価】京太郎「泣けるぜ……」【バイオハザード】

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52: ◆pVFxOJxdKw[saga]
2015/06/09(火) 22:34:54.73 ID:9A+VmP7x0
>>50
死亡描写は京ちゃんとモブとＢＯＷと黒幕的な人だけです

京太郎「あの！大丈夫ですか！？」

今度はもっと大きめな声をかけてみた、もしかしたらさっきのは小さくて聞こえなかったのかもしてないと思ったからだ。
するとピクリと反応があり、ゆっくりと起き上がり始めた。
俺は息があるのだと思って安堵し、近づいてみた。

京太郎「よ、よかった大丈夫で……え？」

だがすぐその異常さに気がついた。
……街灯に照らされたその人物の顔は、見るも無残に腐ってボロボロだったからだ。

腐った男「ウオァァァァァ……」

京太郎「う、うわぁ！！」

俺は驚いて素早く後ずさった、何をされるのか分かったものじゃない。
……いや、本能的には気づいていたんだろうな、これが偽者ではなく、映画とかに出てくる本物の……。

京太郎「ゾンビだ！」

ゾンビ「アアァァァァ……」

ゆっくりと俺に対して手を上げた姿勢で向かって来るゾンビ。
まずいと思って車に戻ろうとした、その時、背後からもうめき声が聞こえた。
驚いて振り向くと車の出入り口の付近に、すでに何体ものゾンビがいたのだ。

京太郎「だめだ、車には戻れそうにはない！」

ゾンビ「ウウウゥゥゥゥ……」

ゾンビ「アアアアァァァァ……」

このままでは追い詰められる、そう思った俺は車は諦めてその場を走って離れた。
後ろから俺をゆっくりと追いかけてくるゾンビたちのうめき声が聞こえるが、一心不乱に走った。

京太郎「(皆、明らかに日常生活をしている人たちって感じだった……サラリーマンとか、ＯＬとか、学生とか、コーヒーショップの店員の人もいたな……)」

まだどうしてこうなっているのかは分からない、でもきっと皆俺同様に何かに巻き込まれてああなってしまったのではないか？
そう思うと凄くやるせなかった、これでも市民を守る警察官なのに……。
悔しい感情は心の奥に押しやり、何処か安全な場所は無いか探していた。
しかし、走れど走れど出てくるのはゾンビか死体ばかりだった。

京太郎「くそっ、鍛えてたとはいえスタミナには限界があるんだぞ！」

出来る限り頑張っているが、いずれは力が尽きてしまうだろう。
動きが止まったその時、やつらは俺を一斉に食いに来るのだろう。
そう思うと、足を止めることは出来なかった。

京太郎「(どこか……どこかに……！……あ、あれ！)」

刹那、俺の視線の奥にある路地に、入っていく誰かの影を見た。
その動きはどう見てもゾンビのそれではなかった。
人間が、生存者がいる……そう思い俺はその影を追うことに決めた。

ゾンビ「ウアアァァァァァ……」

京太郎「ちぃっ！」

襲い来るゾンビを避け、人影が入っていった路地に入るとそこにいたのは……。

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