2:名無しNIPPER
2015/06/10(水) 23:54:44.14 ID:hmOpeVVI0
いつものメンバーが揃って二度目のお正月。
今年は近所の神社へと初詣にやって来た。
ふと去年はどうしてたんだっけ、という考えが脳裏をよぎったけれど、思い出そうとして
も記憶に何やら禍々しいモヤのようなものがかかっていて上手くいかない。
何だっけなー、と首を傾げながら、一条楽はトイレを後にして皆のところに戻るべく境内
に続く砂利道を歩いていた。
「おや、坊やは確か――」
「あ、ええと、確か神主の」
楽に声をかけてきたのはやけにファンキーな口調の神主さんだった。
「妹から聞いたよ、あんた京都でも大変な目にあったんだって?」
神主さんの双子の妹が同じく神主を務める、京都の神社を訪問したのは去年の修学旅行の
三日目。
千棘と橘、そしてあの小野寺までもが自分に矢を向けてきた理不尽な出来事の理由は未だ
にわからないままだった。
「ええ、まあ……。さっぱり意味は分かりませんでしたけど……」
「相変わらずの女難の相だね。そうだ、あんたにいいものをあげよう」
「いいもの?」
そう言うと神主さんは懐から一本の瓶を取り出した。
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