過去ログ - 岸辺露伴は動かない〜エピソード9・くねく​ね〜
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10: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:07:22.70 ID:AYcCl19s0
今窓の下から僕を眺めているのは、かつて杜王町で20年弱に渡り人を殺してきた殺人鬼、『吉良 吉影』だった。

顔は薄暗く、背格好は小さく見えるが、小綺麗なスーツに身を包んだそいつを、僕は『吉良吉影』だと、確信した。

何故だかわからないが、そう確信する「何か」があったのだ。
以下略



11: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:07:52.74 ID:AYcCl19s0

急いで入口の襖を閉め、つっかえ棒で鍵をかける。その前には机や椅子を重ねておき即席のバリケードを作る。

コツコツコツ…………

以下略



12: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:08:19.20 ID:AYcCl19s0
『大丈夫……安心して』

『お姉ちゃんが守ってあげる』

『だから、怖がらなくていいのよ。露伴ちゃん』
以下略



13: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:08:46.55 ID:AYcCl19s0
「ぅ……うーん……」

眼が覚めてみると、部屋は酷い有様だった。

机はひっくり返り、茶菓子や湯呑みは床に転がっていて、自分の体にもどこかでぶつけたのであろう痣が幾つもあった。
以下略



14: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:09:25.30 ID:AYcCl19s0
「で、いったい君は何を見たんだい?」

散らばった小物や机を元通りに並べ直し、僕は椅子に腰掛けて話しかける。

「……そりゃぁもうこの世のものとは思えないほど恐ろしいものですよ」
以下略



15: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:10:44.58 ID:AYcCl19s0
「なるほどな…………なぁ、君は『幽霊』を信じるかい?」

「幽霊っすかぁ〜? まぁ、都市伝説があるんすから幽霊もいるんでしょうけどぉ……それが何か?」

「今回の件はその『幽霊』。たぶん、その亡くなられたおじいさんの霊が起こしたものだろう」
以下略



16: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:11:12.47 ID:AYcCl19s0
「よーーし、それじゃあ早速その爺さんの家に行ってみましょう! もしかしたら、何か知ってるかも知れませんしっ!」

「いや? 行かないよ? さぁ、取材も終わったし帰り支度を始めるか」


以下略



17: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:12:00.98 ID:AYcCl19s0


「墓参り、さ」




18: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:13:41.60 ID:AYcCl19s0
『くねくね』――終わり


19:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 22:20:40.72 ID:6BtQncwVo
タイトル文字化けしてるよ


20:名無しNIPPER[sage]
2015/06/11(木) 22:21:54.37 ID:QYwa964w0

くねくねを間近で見るってパターン読んだ事無かったがそれがこの話のキモかな?


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