過去ログ - 岸辺露伴は動かない〜エピソード9・くねくね〜
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◆Brmz8JLUSQc8
[saga]
2015/06/11(木) 22:03:58.18 ID:AYcCl19s0
「ま、僕は僕でこの景色をスケッチさせて貰うけどね」
「先生の故郷もこんな感じ何ですか〜?」
「そうだね……昔はこんな感じだったけど、最近はベッドタウン化してきてるからもっと都会だけど」
「ふ〜〜ん、あ」
「まぁ、でも虫が多いのは変わらないし、自然は多い方だと思うよ」
「そうそう、次回の3、4ページ目、見開きなんだけど、ちょっと手直しするよ。もっといい構図が思いついたんだ」
「それと、来週提出のカラー見出しだけど、描き終えたから、ここに置いておくね」
コトン
「……なぁ、君、僕の話聞いているのかい……ッ!?」
返事がしてこないので、振り返り彼の姿を確認すると、彼は虚ろな目で空を凝視し、ブツブツと言葉を発していた。
こちらからの声や音は届かないようで、足元に落ちた双眼鏡のことも気づいていないようだ。
「あ……ぅ……こ、こわ…………あ……くる……やめ……」
「おい! どうしたんだ、落ち着け!」
「う、うぅ……ぅわぁーっ!! 来るな来るな来るなァーーッ!」
彼は両腕をめちゃくちゃに振り回しながら、僕に向かって突っ込んでくる。彼の腕はテーブルや棚にぶつかり痣ができているが、全く勢いを殺さない。
「『ヘブンズ・ドアー』ッ!!」
掛け声と共に現れたぼくの『半身』が彼に触れると、彼は動きを止め、本のページが現れた。これが僕のスタンド、『ヘブンズ・ドアー』の能力だ。
「すまないが、少し読まさせてもらうよ」
せっかくだから今迄の経験でも読ませてもらおうかと思ったが、そんな考えは彼の文字列を見た瞬間吹き飛んでしまった。
「な、なんだこれはッ⁉︎」
そこには…………
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