過去ログ - 岸辺露伴は動かない〜エピソード9・くねく​ね〜
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8: ◆Brmz8JLUSQc8[saga]
2015/06/11(木) 22:06:00.93 ID:AYcCl19s0

彼の本の中には通常通り彼の経験が書かれた文章と、まるで『その間に割りこまれたかのような』こわいの文字列があった。

筆跡も違うもので、本来は手書きの現代風なものだがこれは少し古めかしい筆文字の様だ。
次のページも、そのまた次のページも同じように続いていた。

「いったい……どういうことだ」

今わかっていることは二つ。この青年は田んぼに立っていた『何か』を見つけたこと。
そして、その後暴れ出したということ。それも、何かを払いのけるように。

「情報が少なすぎる……やむを得ない」

僕は足元に転がっていた双眼鏡を手に取り、窓から田んぼを覗き込む。

「確か……あっちのほうだったよな?」

彼が見つけた場面を見てはいないが話に聞いていたのはあそこら辺だろう。田んぼをざっと見渡すと、おかしな物体があるのに気づいた。

「あれか……」


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