過去ログ - 川崎沙希に幸福を -SS速報VIP

過去ログ - 川崎沙希に幸福を

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100:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:18:54.53 ID:Y+/j5bHlo
「ふーん……。でもまあ、あんたのことだからそうしないといけない理由があったんでしょ。あんたが理由もなくそんなことするはずないし」

「……な、なんなのお前。そんな無条件に信用できるほどいいやつじゃねぇぞ俺は」

「いや、ていうかさ……あんたそもそも他人にあんま興味ないんだから、いくらムカついても理由がなきゃわざわざ面と向かって悪口なんか言わないでしょ。面倒だし」

以下略

101:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:21:55.61 ID:Y+/j5bHlo
「それでいいよ。わかられたいとか思ってねぇ」

「……あっそ」

でもあんたがわかられたくなくても、あたしは比企谷のこと、もっとわかりたいよ、知りたいよ。教えてほしい。

以下略

102:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:23:36.05 ID:Y+/j5bHlo
あたしと彼が同時に口を開いてハモる。

「二人ともひどくね？でもあれじゃん、二人息ぴったりじゃん！やっぱあれだべ、付き合ってんべ！？」

「はぁ……」

以下略

103:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:25:04.69 ID:Y+/j5bHlo
戸部二号はなにかを諦めて葉山二号の所へ戻っていった。

先ほどの冷たい空気はもう和らいでいる。

ちょっと確認しておこう。

以下略

104:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:27:54.50 ID:Y+/j5bHlo
「俺はまぁ、別に……ただの噂だし。ほっときゃ収まるだろ。お前こそいいのかよ」

「あたしも別に……。変な男も寄ってこなくなるだろうし、問題ない、かな……」

「……そ、そうか。ならこれまで通りでいいか」

以下略

105:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:29:17.17 ID:Y+/j5bHlo
彼曰く、先に単位取れるだけ取っときゃ三年四年で楽できるだろ、ということらしい。

あたしも同じ考えだ。

こう見えて勉強は真面目にやるし、優秀なんだよねこの人……。

以下略

106:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:31:20.07 ID:Y+/j5bHlo
少なくとも今のあたしは前者なんだけど、彼はどっちなのかな。

前者だと、いいな。

以下略

107:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:32:54.97 ID:Y+/j5bHlo
でも実際は別に会話をずっとしてるわけじゃないし、移動もバラバラ。ご飯だって別々に食べてる。

けど、ちょっとした講義についての会話や、次の予定を気楽に話せる相手がいるのは助かったし、嬉しかった。

彼もきっと、たぶん、そうだと思う。

以下略

108:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:34:13.27 ID:Y+/j5bHlo
「ふーん。お弁当作ったほうが安いんじゃない？」

「うまくやればそうかもしれんが……自分の作るとかめんどくせぇよ」

あのとき聞けなかったこと、言えなかったこと。

以下略

109:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:36:02.90 ID:Y+/j5bHlo
付き合ってるとか、周りから勝手に思われてるだけで全然事実じゃないのに。

なにを勘違いしてるんだろう、あたし。

「……つーかな、あんときの借りがあるから、そういうのなんか、返さないといけないのは俺のほうだろ」

以下略

110:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:37:31.93 ID:Y+/j5bHlo
興味ないことはないけど、女子が男子にお弁当作らせるってどうなのそれ……。

たぶん、いや絶対変だよね。

だからお弁当作ってもらうのは、せめてあたしのお弁当を食べてもらった後にしたい。

以下略

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