過去ログ - 川崎沙希に幸福を -SS速報VIP

過去ログ - 川崎沙希に幸福を

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110:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:37:31.93 ID:Y+/j5bHlo
興味ないことはないけど、女子が男子にお弁当作らせるってどうなのそれ……。

たぶん、いや絶対変だよね。

だからお弁当作ってもらうのは、せめてあたしのお弁当を食べてもらった後にしたい。

以下略

111:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:38:37.71 ID:Y+/j5bHlo
予想外の展開になった。

あたしが彼に、なにかを付き合ってもらう権利を得たらしい。

彼からすれば借りを返すだけ、らしいけど大事にしよう。

以下略

112:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:40:42.59 ID:Y+/j5bHlo
☆☆☆

借りのお返しはあたしと京華と、三人でディスティニィーランドに来ることにしてもらった。

小学生になった京華から、連れていってほしいとせがまれていたからだ。

以下略

113:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:42:21.11 ID:Y+/j5bHlo
いや、味には自信あるし、問題ないんだけど……ちょっと、見映えで……。

もう、比企谷が悪いんだよこれは。

赤の彩りにプチトマトを使おうと思ってたのに、トマト嫌いとか言うから。

以下略

114:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:43:54.56 ID:Y+/j5bHlo
「あ、はーちゃんだ。おはよー」

「おはよ、けーちゃんしばらく見ないうちに大きくなったなー」

「おはよ。行こっか」

以下略

115:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:45:16.47 ID:Y+/j5bHlo
「そ、そうか」

なんか照れ臭くて俯き加減で歩いていると、あたしと手を繋いでいる京華が彼に話しかけた。

「はーちゃんも手つなごうよ」

以下略

116:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:46:42.66 ID:Y+/j5bHlo
チケット売り場に辿り着き、三人で仲良く並ぶ。

「ね、ねぇ。あんたここよく来るの？」

「よくは来ねぇな……人多いの好きじゃねぇし」

以下略

117:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:49:56.61 ID:Y+/j5bHlo
「ま、それもそうだな。大学での普段のお前も、それはそれで……。俺はそっちのが楽かもしれん」

「そ、そう？…………ありがと」

最後のお礼は聞こえるかどうかわからないほど小さな声になった。

以下略

118:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:51:34.66 ID:Y+/j5bHlo
「なぁ、そろそろ飯にしようぜ。何食う？」

「あ、お弁当、持ってきたから……」

「……一応聞くけど、俺のもある？」

以下略

119:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:52:31.81 ID:Y+/j5bHlo
「はい、あんたの」

「おお……あ、ありがと」

「……トマトは入ってないから」

以下略

120:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/15(月) 00:54:07.41 ID:Y+/j5bHlo
「ちょっと、睨まないでもらえますかね……」

「に、睨んでないっ。いいから早く食べてよ」

そう言うと彼は何も言わず、次々に口に放り込み始めた。

以下略

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