過去ログ - 川崎沙希に幸福を -SS速報VIP

過去ログ - 川崎沙希に幸福を

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154:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 13:59:50.58 ID:LjKXL1COO
彼の姿を無事見つけることができた瞬間、鼓動が少し高鳴る。

いつもだけど、先に来て待ってくれてるというのは悪いなぁと思いつつ、気を使ってくれてるんだなと思えて暖かい気持ちになる。

「ごめん、お待たせ」

以下略

155:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:01:37.21 ID:LjKXL1COO
これが良いことなのかどうかは考えないことにする。

「あ、それで、どうしようか？」

「おお、そうだな……」

以下略

156:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:02:31.01 ID:LjKXL1COO
「うん、もちろん」

何度もデートを重ねるうちに、こうやって彼から提案もしてくれるようになった。

この変化は嬉しい変化だ。

以下略

157:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:03:02.73 ID:LjKXL1COO
心の中でそう願いながら、映画館へ向かって歩いた。

「お前のせいで全然映画に集中できなかった……」

以下略

158:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:04:03.43 ID:LjKXL1COO
恋人繋ぎ？なのかなこれは。

あたしよりもゴツゴツした男っぽい手から温もりが伝わってくる。

「ど、どう？」

以下略

159:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:04:32.66 ID:LjKXL1COO
「晩飯どうする？何か食べて帰るか？」

「んー……。鍋食べたい、かな」

「鍋？暑くねぇかそれは」

以下略

160:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:05:07.53 ID:LjKXL1COO
話すことは決まってるけど恥ずかしくてなんと言うか迷っているときに、照れ隠しにやるいつもの癖。

それぐらいわかってるんだからね。

「い、いいけど、一人用の鍋しか持ってねぇよ」

以下略

161:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:05:36.65 ID:LjKXL1COO
なに、なんか、なんだろね。すごい恋人っぽい。

にやけそうになる顔を必死で抑えようとしてみるけど、あまり出来てる気がしない。

横顔を見ようと目線を向けると、彼も顔をあたしとは逆に向けていた。

以下略

162:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:06:16.69 ID:LjKXL1COO

大きめのスーパーで買い物をしてるときは、あたしだけかもしれないけど、まるで新婚の夫婦みたいだなって感じて浮き足だった。

つい余計なお菓子までカゴに入れてると怒られちゃったけど、それすらも幸せだった。

以下略

163:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:06:43.62 ID:LjKXL1COO
「水炊きなんて久々だな」

「ま、まぁ季節じゃないからね……。あたしが用意するから、座ってていいよ」

「お、おお……任せる。つっても鍋だと材料切るだけじゃねぇか」

以下略

164:名無しNIPPER[sage saga]
2015/06/16(火) 14:07:17.49 ID:LjKXL1COO
家に辿り着き、彼の部屋に一緒に入る。

二人きりの空間って意識しちゃうと、やっぱり落ち着かないなー。

ちゃんと彼女になってから来るのは初めてだし。

以下略

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