63: ◆SHIBURINzgLf[saga]
2015/06/18(木) 22:38:38.89 ID:MUuaVWOfO
「……ありがと」
やや遠慮があるのだろうか、そそくさと四つ折りされたままの生地を顔に当てるだけで返してきた。
先日の強引な態度とは打って変わったその仕種に、僕は非常にミスマッチさを憶えた。
円光と云う行為――暇を潰す目的が絡まなければ、実は控えめでがっつかない子なのかも知れない。
身体を竦めて寒さから耐える彼女は、とても儚い、年相応の少女でしかなかった。
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