53:名無しNIPPER[saga]
2015/06/16(火) 04:43:33.80 ID:rzCm67u70
浜風「そうなると、自分は相手と実はとんでもなく相性が良いのだと勘違いするわけですか。流れを切るエラーが全く生じない順風満帆な恋愛をしている心地よさ。これぞ運命の相手だと思ってしまうかもしれませんね」
憲兵「お互いは生来の相手に合わせていると思っているから、その一致が運命のように見える。だが、その実態は自分の好みに合わせた偶像を恍惚の表情で見ているだけなんだ」
浜風「偶像ですか。しかし、恋愛なんて多かれ少なかれ、そういった自分の好みを相手に投影しているところがあるはずですが」
憲兵「その程度が過剰なんだよ。相手がその偶像造りに意図せずして積極的なんだ。オーダーメイドの偶像への恋愛なんて相手をほとんど見れないだろうよ」
浜風「しかし、それはお互いが無知のままでのことでしょう? こうして仲良く二つ返ってきたのです。彼らも気づいているはずですよ」
憲兵「あいつらがこのメガネを手放した理由はそんな現実から乖離しすぎた偶像への危機感ではなく、ただの不便からだ。頼ってきたものを切り捨てるのは高尚な未来設計ではなく、それに対する現在の不満だ」
58Res/35.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。