過去ログ - 【ミリオンライブ】馬場このみ「水中キャンディ」
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2:名無しNIPPER
2015/06/13(土) 09:22:30.94 ID:92vH1rCLO
「765プロダクション……ここか」

 都心から少し離れたオフィス街の一角に、そのビルは存在した。
 一階に居酒屋の入った典型的な雑居ビル。下が飲み屋なのは嬉しいけど、芸能プロダクションとして大丈夫なのかしら。

 「失礼します。面接に参りました。馬場このみです」

 扉を開けると同時、目の前のソファーに座っていた中年の男性が立ち上がり私を出迎えてくれた。
 「ようこそ765プロへ。君が馬場このみくんだね。私は社長の高木順二朗だ。早速面接を始めよう」

 「……では最初の質問だ。馬場くん、君はなぜ我が社の面接を受けようと思ったのだね?」
 「はい。前職が事務員だったので、そこで手にしたスキルを活かした職につきたいと思っていました」

 ……半分嘘で、半分ほんとだ。
 ここはアイドル事務所。私自身がアイドルになることはできないけど、なにかアイドルのためになることがしたいというのが一番の理由だった。

 「なるほどなるほど。我が社は40人以上のアイドルを抱えているのだが、どうもアイドルの人数に対して事務方が少なくてね? 馬場くんが即戦力として入社してくれるのは非常にありがたい……そうだね。これは実は社外秘なのだね」
 「!? あの、それ。今わたしに話してしまっても大丈夫なんですか?」
 「ん? はっはっは。どうせあと1週間で告知するんだ。それが多少早まったところでなんの問題もありはしないよ。さて、話を本題に戻そう。我が765プロは13人のアイドルを抱えるプロダクションだ。だが、13人ではやれることにも限界があってね? 人員と業務の拡張を兼ねて、765プロだけの劇場を作ることにしたのだ。その名も」

 「765プロ、ライブシアターですよね? 社長。おはようございます。百瀬莉緒、ただいま出勤しました」


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