過去ログ - らくごモザイク「シノ髪」
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2: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 10:15:22.74 ID:BNJzqKgq0
忍「それにしても、落語にDVDなんてあるんですね。この間はCDだったのに」

アリス「うん、これは『死神』って噺なんだけどね」

アリス「サゲが特殊だからどうしても映像で見たかったんだ」
以下略



3: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 10:26:23.95 ID:BNJzqKgq0
えー、黒髪でこけしみたいに可愛いシノっていう女の子が通訳者を目指して単身イギリスに渡ってきたんだけど、
一人だから心細いし、何よりシノは英語が全然喋れない。帰るにしたって飛行機のチケットの買い方も分からないし、
どうしたものかとロンドンで途方に暮れてたのね。

「どうしましょう……通訳者になりたくてイギリスに来てみたはいいものの、全然言葉が分かりません」
以下略



4: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 10:28:33.49 ID:BNJzqKgq0
「夢にまで見たイギリス人の金髪少女が目の前に!」

「金髪が美しすぎます……!も、もしかして天使ですか!?」

「うーんと、元の噺では死神だけど、まあ天使ってことでもいいよ。わたしのことはアリスと呼んで」
以下略



5: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 10:31:12.93 ID:BNJzqKgq0
「天使ってことは、不思議な力を持ってたりするのでしょうか?」

「ちょっとはね、例えば見ず知らずのシノの名前が分かったりとか」

「凄いです!じゃあもしかして、願いを叶えてくれたりするのでしょうか?」
以下略



6: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 10:32:21.33 ID:BNJzqKgq0
「どっちもダメですか……私でも金髪少女とお話しできるチャンスかと思ったんですが」

「じゃあせめて、私の髪を金髪に……」

「えっと、つまりシノは、金髪になりたいし、金髪少女とお話ししたいんだね」
以下略



7: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:02:14.82 ID:BNJzqKgq0
「あとは英語ですね」

「それはもう大丈夫。シノが金髪でいるかぎり、たった一言『ハロー』で全部通じるよ」

「本当ですか!?」
以下略



8: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:05:54.09 ID:BNJzqKgq0
そうしてシノが街を歩いていると、長いさらさらの金髪にグレーの瞳、
ユニオンジャックのパーカーを来た女の子を見つけて、

「はっ!あれはまぎれもなく金髪少女!」

以下略



9: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:16:55.63 ID:BNJzqKgq0
「それじゃ、私はもう行くデス。See you!」

「ハロー」

去っていくカレンに見とれながらも、シノは感動しっぱなし。
以下略



10: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:22:28.11 ID:BNJzqKgq0
困り果てたシノだったんだけど、何となく聞き覚えのある声が聞こえて、

「あれ、この声は……」

「あ、やっぱしのだ」
以下略



11: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:28:54.84 ID:BNJzqKgq0
「シノ、ちょっとこっちに来て」

「あ、アリス、いたんですか!今ちょうど陽子ちゃんと綾ちゃんに会って、ってアリス、そんなに引っ張らないでください〜」

そういってシノが連れてこられたのは、ロンドン郊外にある一軒のおうち。
以下略



12: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2015/06/13(土) 11:30:21.24 ID:BNJzqKgq0
「さっき、かつらを被ったヨーコとアヤを見てて思ったの。やっぱり元の色の方が似合ってたって」

「そうですか……私は金髪の陽子ちゃんも、金髪の綾ちゃんも良いと思いましたが」

「シノも、やっぱり髪は似合う色にした方がいいよ」
以下略



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