過去ログ - ジョナサン「今度、子供が生まれるんだ。」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/06/20(土) 17:21:32.46 ID:f5MJ4oid0
歳下に情けをかけられるくらいなら他の方法を探します、と私は言った。ジョースターさんはゆっくりと話してくれた。
「この会社は君なしでは成り立たない。僕だけでは成り立たないんだ。僕は大学を中途半端にやめ、その口実である会社の跡継ぎすらまともにできていない。責められるべきは僕だ。この会社は君の手で支えられた方が、しっかりと成り立ってくれる。しかし、約束してくれ。この会社を君が社長として前のようにしっかりとした会社に戻すことができたら、エリナの老後を支えてほしい。」
その言葉はまるで、自分の死を知っているかのような口ぶりだった…。私は、「老後、彼女は1人なのか」と聞いた。
ジョースターさんいわく、東洋の良く当たる占い師が自分の顔を見た時に、短命であると言い放ったらしい。その占い師は親友のことや父親のことも言い当て、生まれてくる子供は娘だとも言った。勿論、そのときエリナさんの腹には子供はいない。ジョースターさんは直感的にその占いは当たっていると感じたらしい。だからこそ、自分は長生きをしないと言ったのだ。
「君ならこの会社を一流にできると信じている。僕は、父さんの遺産で何とかやっていくし…独学になってしまうが、あと3年間は考古学をもう一度やりたいんだ。長生きできないのならその間に少しでも好きなことがしたい。これは、提案でもあるが我儘でもある。…どうかな、スピードワゴン…」
私は、その三年間のあとはどうするのかと聞いた。就職をして、一生懸命働くよ、とジョースターさんは言った。
付け足すように、「世間的には君の事故は公になっていない。身内や他の人には『僕が社長と言う立場に挫けて会社を君に引き継がせた』と説明しておこう」と言ってくれたが、私はそれを断った。それじゃジョースターさんが駄目息子みたいだ。ジョースターさんは、「良い大人の君が情だけで社長になったと知ったら、部下にしめしがつかないし会社が崩れてしまうかもしれない」と言い、ソレは確かにそうだな、と納得して、私は渋々頷いた。
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