105:名無しNIPPER[saga]
2015/06/19(金) 11:30:24.63 ID:978zBMZDO
スザクは自分の服をしげしげと見てから、
「そういえば言ってなかったね。僕はブリタニア軍に所属しているんだ」
「軍か。だが、君は……」
「そう、名誉ブリタニア人だ。おかしいよね」
イレヴン……名誉ブリタニア人と言えば、軍からは歓迎されない存在のはずだった。租界を歩いていると、名誉ブリタニア人がブリタニア人から難癖をつけられている所を度々見かける。それを見た周囲の人間は気にかけるどころか、積極的に迫害しているようだった。
こういう場所なのだろう。ライはカレンから、名誉ブリタニア人になるという事は理不尽を受け入れる事だと聞いた。
たとえクラスメイトや同僚から罵詈雑言を浴びせられ、暴力を受けても、黙って耐えるのが名誉ブリタニア人だと。
普段は表に出さないだけで、スザクもきっと、軍の中で冷遇されているのだろう。
「大変だな」
そうとしか言えなかった。
「おかげで学校にもなかなか顔を出せないんだけどね」
「僕に出来る事があったら、何でも言ってくれ」
「それなら、もう充分に協力してくれて……あ」
「どうした」
「ちょっとついて来て」
スザクは歩いて行ってしまった。理由を確かめるため、後を追う。
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