14:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 09:19:30.24 ID:QEdX3JPDO
「そうじゃないだろう!? 常識的に考えてみろ、身元不明者をそのまま預かる事がどれほど危険か……」
「でも、会長がああ言ってるんだし……」
「しかしだな……」
「君も僕も会長にお世話になっているんだから、意見は尊重するべきだと思う」
スザクは人懐っこそうな目を緩めて言った。ルルーシュはまるで論破されたかのような気分になり、小声ながら必死に訴えた。
「クラブハウスにはナナリーもいるんだ」
「……それは」
「危険はなるべく少ない方が良い。そうだろう?」
「…………」
ルルーシュがここまで頑なにライの入居を危険視するのは、これが理由だった。性善説を信じていそうなスザクも、流石に考える。
彼の入居賛成派は会長と、それに釣られたリヴァル。根っからのお人好しであるシャーリーとスザクの四人だった。
反対派はルルーシュと、人見知りの激しいニーナ・アインシュタイン、後は正直どちらでも良いといった様子のカレン・シュタットフェルトの三人だ。
ルルーシュ以外の反対派二人は喧騒から離れた場所で事態を見守っている。カレンの方は早く帰りたいのだろう、少し苛ついているようだった。
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