146:名無しNIPPER[saga]
2015/06/22(月) 11:51:18.26 ID:77iltqVDO
ライから差し出された日記帳を見て、シャーリーの口からわあ、と感嘆したような息が漏れた。
「うん、決めた。これにする!」
「そうか。それは良かった」
ライは外に出た。少しして、レジで会計を済ませたシャーリーが店から出てくる。日記帳が入った紙袋を、大事そうに抱えていた。
「ありがとう。今日は良い買い物が出来たわ」
「こちらこそ、良い経験になった」
シャーリーは紙袋を掲げて、
「最初の一ページ目も決まったしね」
「……?」
「今日、君に買い物に付き合ってもらった事をね」
「……そうか」
彼女の日記帳に自分の名前が載る。そう思うと、不思議と胸が暖かくなった気がした。
「シャーリーは、どうして日記を書いているんだ」
「え……。それは」
突然の質問に明るい少女は少し驚いた顔をした。
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