148:名無しNIPPER[saga]
2015/06/22(月) 13:23:49.68 ID:77iltqVDO
「そうか。……そうだな」
「うん。思い出、たくさん作ろうね!」
そう、シャーリーは言ってくれた。彼女の笑顔には、人を元気にする力があるのかもしれない。
再び日記帳を見る。あれにはこれからも、シャーリーの思い出が書き込まれていくのだろう。日々の、大切な記憶が。
保護された当初は空虚だった心に、少しずつ積み重なっている物がある。それは確かだった。こういった人々と一緒にいられたら、いつの日か自分を認められる時が来るのかもしれない。
「よーし! じゃあ、次は君の靴を探しに行こっか。今度は私が選んであげるから!」
「そ、そうか……」
そういえば、そんなことを言ってしまっていた。意気込んでいるシャーリーに、いまさら出任せだったなどとは言えない。
「あっちに、男の子用の靴屋さんがあるから」
行ってしまった。ライは呆気に取られつつも、彼女の後に続く。これもまた、良い思い出になるだろう。
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