170:名無しNIPPER[saga]
2015/06/24(水) 00:49:09.88 ID:qakwqRWDO
ルルーシュは生徒会室を見渡した。人数は八人と一匹。男女はそれぞれ四人ずつ。こういったイベントの場合、性別によって意見が割れると考えられた。
男装するのに抵抗がある女子と、女装に抵抗がある男子では、後者が圧倒的に数で勝る。元々ブリタニアには男装する麗人の文化があったし、女子生徒にとってリスクなど無いも同然であった。
生徒会で可決されれば、そのまま学園に出回ってしまう。アッシュフォード学園の男女比はほぼ1:1だが、このイベントは以前にも行われおり、好評を得ていた。下心を持った男子生徒の一部が賛成側に回ることも十分に予想出来る。
(ここで食い止める……!)
以前は酷い目にあった。もう、あんな悲劇を繰り返すわけにはいかない。もう、男子生徒からラブレターが届くのはごめんだ。
「じゃあ、多数決を取りましょう」
既に勝利を確信した様子のミレイが告げた。ルルーシュは冷静に戦力を分析する。
女子メンバーの内、イベント事が嫌いなカレンは反対派に回るだろう。やりようによっては、シャーリーもこちらにつくかもしれない。そうなれば、かなり有利になる。
男子メンバーの内、会長のイエスマンとしてリヴァルがあちらに行くのは当然として、良識のあるスザクは反対派の筈だ。
不確定要素を除けば、これで一対一。
(問題は……)
他人事のような顔をしている、あそこの記憶喪失者だ。あいつが曲者だった。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。