183:名無しNIPPER[saga]
2015/06/25(木) 23:12:45.28 ID:bQXV5DuDO
「では、行ってきます」
「いってらっしゃい。放課後の生徒会までには帰ってくるのよ」
こくりと頷き、ライはクラブハウスを後にした。向かうのはショッピングモール。当初の予定と変わりはない。そう難しいものではないだろう。
そんな風に思っていた。
「12連ネコミミマガジン……? 第四世代ハイパーハンマー?」
マガジンとは、小銃などに使われる弾倉の事だ。12連ということは12個のマガジンが連なっているに違いない。だが、そうなると"ネコミミ"の言葉が不協和音として目立ってくる。
第四世代ハイパーハンマーとはその名前の通り、第四世代のハイパーハンマーの事だろう。おそらくは第一〜第三世代のハイパーハンマーを凌駕した性能を有していると見て、間違いない筈だ。
この二つに共通する事と言えば、両者が武器に関する名前を持っている事。
しかし、ショッピングモールに武器や火器を扱う店などあるのか。ただでさえ、最近は"黒の騎士団"の活躍で治安が悪化しているというのに。
(いや、治安が悪化しているからこそ、なのか)
誰でも武器を携帯していなければならない時代という事だ。護身具の必要性など、考えなくても理解出来る。
ミレイ・アッシュフォードは聡明な女性だ。生徒会とは全校生徒の代表なのだから、率先して武器の扱いに慣れておくべきと考えているのかもしれない。
思っていたより遥かに、重要な仕事を任されてしまった。
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