20:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 13:02:49.66 ID:QEdX3JPDO
「でも、もう決めちゃったしなぁ……」
「会長、理由を聞かせてもらえますか」
すかさずルルーシュが突っ込む。
「ルルーシュとリヴァルは変な事教えそうだし、スザク君は租界に来たばかりでしょ。シャーリーは水泳部があってニーナは怖がってるし……ねえ?」
「わ、私もそこまでカバー出来ませんよ」
「ダーメ。租界と学園内に詳しくて、なにより最近、出席率が一番低いから決定」
「そんな……」
これは本当に良くない事だった。ただでさえカレンは学園に近づきたくなかったのに、こんな厄介事に巻き込まれては"本業"の方に差し障る。
今は忙しい時期なのだ。記憶喪失の身元不明者の世話係など、やっている時ではない。
「すまないが……」
今まで黙っていたライが口を開いた。不思議と通る声だ。全員の視線が彼へと向く。
「これ以上、誰にも迷惑はかけたくない。自分の事は自分で何とかする」
「…………」
「最初から当てにしていない」と言われているように思え、カレンはむっとした。
今度はライとカレンを除く全員の視線がこちらへ集まった。
「だってさ。どうする?」
「……やります。やれば良いんでしょう」
「じゃあ、決まり!」
ミレイ・アッシュフォード会長の思惑通り、カレンは世話係に任命された。
1002Res/860.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。