212:名無しNIPPER[saga]
2015/06/28(日) 18:42:57.17 ID:fPL13rnDO
12万もの軍が首都ロンドンへ侵攻。皇歴1807年、親ナポレオン派の革命勢力に捕縛され、王政廃止を迫られたエリザベス3世はブリタニア公リカルドとその親友"ナイトオブワン"であるリシャールの助けを得て、植民地アメリカへ逃れる事となる。
しかし新大陸東部に首都を移したものの、世継ぎが生まれず、エリザベス3世の死によってチューダー朝の血筋は途絶えた。
ブリタニア公リカルドは国を引き継ぎ、国号を神聖ブリタニア帝国に変更。自身もリカルド・ヴァン・ブリタニア1世として皇帝に即位。彼の親友だったリシャール・エクトル卿は引き続きナイトオブワンとして国に尽力したそうだ。
こうしてブリタニアは生まれた。
ブリタニアという名前自体はグレート・ブリテン島などに築いた属州を指すが、国土の大半はアメリカ大陸に位置している。
現在のブリタニアはKMF(ナイトメア・フレーム)を持つ軍事国家として、世界の三分の一を手中に収めているが、その始まりは敗北だった。
「…………」
ライは読んでいた「ブリタニア年代記」を閉じる。全て知っている事ばかりだ。再び席を立ち、本を元の場所に戻す。
歴史学からは引っかかるものを感じなかった。国の変化や戦いの推移に僅かな興奮はあったものの、大した動きではない。
(待てよ……?)
もう少し以前の歴史書ならどうだろう。そう思い、「ブリタニア年代記」以前の歴史が記された「ブリタニア列王記」を手に取る。
まだ、ブリタニアがグレート・ブリテン島にあった頃の時代。様々な王が現れては消えた、激動の乱世。その中で活躍した英雄の逸話は、今でも高い人気を誇る。ブリタニアの文化にも強い影響を与えるほどに。
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