230:名無しNIPPER[saga]
2015/06/29(月) 23:43:13.43 ID:4iXaYZSDO
『ごめんなさいね、スザクくん』
「いえ……。状況はどうなってます?」
硬い声色で尋ねると、セシルの表情が曇る。
『良くないわ。今日は他の地域でも戦闘が行われているから、軍のカバーも行き届いていないみたい』
『あらら〜? もしかして、出番ある?』
反対にロイドの顔が輝いた。予期せぬ幸運に喜んでいるらしい。不謹慎だと、スザクは眉を寄せた。
三人を乗せた軍用トレーラーの外からは、散発的な銃声と爆発音が聞こえていた。付近で戦闘が行われているのだ。そして、スザク達は軍人。やることは一つだった。
『今の戦況をモニタに出すわね』
「……これは」
別のモニタに周囲の地図が表示された。半径二キロメートルを表す電子地図の中では、敵を示す赤いマークが続々と集結しつつある。対して味方を表す青いマークの動きは悪い。数が違い過ぎるのだ。
セシルの言うとおり、良くない戦況に陥っている。
『ナイトメアが一〇騎に、装甲車が一八台。こっちの部隊だけじゃ、対応できないだろうね。あ、また三騎増えた』
『コーネリア殿下が視察に出られた途端、こんなことになるなんて……』
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