235:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 02:07:47.11 ID:oqH+Nm+DO
<ランスロット>の腰部には専用の火砲が装備されているが、それを使う気はなかった。
四基の強化型スラッシュハーケンを起動。最新式の照準システムは落下中という難しい状態にも関わらず、タイムラグをほとんど感じさせずに四騎を同時にロックオンした。
敵がこちらに気づく。向き直る頃には腕部と腰部から二基ずつ、計四基のスラッシュハーケンが射出されていた。
直撃。四騎の<無頼>はいずれも頭部や胸部に被弾し、そのイジェクション・シートを起動させた。<ランスロット>の姿をまともに視認することも出来ないまま、破壊されたのだ。
着地。
地面を縫うように動き回りながら、敵陣深くへ切り込んでいく。味方がやられたことに気づいた二騎の<無頼>がアサルト・ライフルを向けてきた。
敵が発砲すると同時に操縦桿を動かす。過敏とも言える反応を示した<ランスロット>は砲弾の雨をくぐり抜けた。
そして、
「ふっ!」
両腕のスラッシュハーケンがせり出し、手刀になった。二騎の間を通り抜ける。背後で爆発。すれ違いざまに切り裂かれた敵が沈黙した。
これで六騎。
出撃後、一切減速をしないまま<ランスロット>は動き続けている。前方からは続々と現れる<無頼>の群れ。
「敵のリーダーはどこだ……」
一〇騎近い敵を前にしても、スザクの意識は違う所へ向いていた。これは戦争ではない。あくまで鎮圧なのだ。
さらにフットペダルを踏み込む。白き巨人はさらに加速した。
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