251:名無しNIPPER[saga]
2015/06/30(火) 23:30:48.80 ID:oqH+Nm+DO
一限目が終わり、二限目との合間の休憩時間が始まる。結局、ルルーシュはまだ姿を現していない。出席日数に余裕のある教科はサボろうという魂胆なのだろう。
ライが教科書やノートの整理をしていると、前で誰かが立ち止まる。視線を上げると、一人の少女が不機嫌そうな顔でこちらを見下ろしていた。
クラスメイトのシャーリー・フェネットだ。
いつも元気な彼女が不機嫌な理由。一つしか考えられない。
「ルルーシュなら、午前中には来ると言っていたぞ」
「む……」
シャーリーの頬が僅かに赤くなったが、それでも不満そうな顔は崩れなかった。珍しい。いつもなら慌てる筈なのだが。
「どうした」
「……カレンもいないんだけど」
「スザクもいないな」
なぜシャーリーがカレンの事を気にするのか、その理由にも心当たりがあった。以前、学園の中庭で親しげに話すルルーシュとカレンの姿を、シャーリーは廊下から見ていたのだ。
それ以来、複雑な感情を抱いているのだろう。
「最近、気づいたんだけど……」
「…………」
「ルルとカレンって、休む日が被ってない?」
確かにそうかもしれない。
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