270:名無しNIPPER[saga]
2015/07/02(木) 13:32:43.76 ID:9ivMzcXDO
「それは……そうだけど」
「昨日の戦闘……あまり報道されていないが、ブリタニア軍だけでは手に余っていたと見える。なら、ゼロは市民の危機を救った事になるんだろう」
「…………」
スザクが押し黙る。今の言葉は彼にとって大分応える物だったはずだ。お前ら軍人よりも、ゼロの方が頼りになる。そう言われたも同然だからだ。
「だが、君の言いたい事も理解できる。確かに、あの組織は信用出来ない部分が目立つ。……僕の個人的な感想だが、戦場という環境をパフォーマンスに使うというのは好きじゃない」
今回の件、気になる事がいくつかあった。
「なぜ、バラバラだった反政府組織が突然結託したんだろうな」
「え? それは、コーネリア総督が留守にしていたから……」
「なら、その情報はどこから漏れた」
今の不安定な情勢。総督の不在は厳重に隠すのが普通だろう。市民や報道機関が全く知らなかったその情報を、近辺のテログループが一様に持っているのはいささか不自然ではないだろうか。
そして、総督府への垂れ込み。無関係にしては、都合が良すぎる。
「まさか……黒の騎士団が」
スザクも察したらしい。その表情が違った険しさを帯びる。
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