271:名無しNIPPER[saga]
2015/07/02(木) 13:51:02.29 ID:9ivMzcXDO
黒の騎士団は多大な戦果を挙げているが、未だに弱小の部類に入る。規模がどうしても小さいのだ。まずは、それを拡大するのが急務のはずだった。
しかし、日本侵攻から七年が経った今、各地の反抗勢力は既に地盤を固めている。大規模な入団希望者は決して多くない。
ならばどうするか?
黒の騎士団にとって、大した力も持たない他の反政府組織は邪魔なはずだ。役にもたたず、いたずらに騒ぎを起こして市民からの悪感情を向けられる。
それならいっそ、ブリタニア軍に叩き潰して貰ってから、残存兵力を吸収した方が効率も良いだろう。
「じゃあ、総督府に情報を入れたのも、反政府組織に情報を流したのも……」
「……今回の騒ぎ自体、ゼロの自作自演かもしれないな」
馬鹿な連中を手の平で転がしながら、自分達はいいとこ取りをする。正義の味方らしい動きだと思った。
「というのはまあ、冗談だ」
重くなった空気をはらうようにライは言った。今の仮説には不自然な部分が多いし、物事はそこまでゼロの都合の良いようには進まないだろう。
彼が超常の力でも別だが。
「冗談?」
「さっきニュースで言っていたんだよ。今のはただの受け売りだ」
「…………」
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