30:名無しNIPPER[saga]
2015/06/14(日) 23:14:41.58 ID:QEdX3JPDO
「うーん……」
昼休み。昼食を終えた枢木スザクは生徒会室で唸っていた。机の上には数学の課題が広げられていた。今日の授業で習ったばかりのところだ。
授業中に説明を聞いた時から嫌な予感はしていたが、全く理解出来ない。完全にお手上げだった。
(ルルーシュに聞こうかな。でも、こういうのはやっぱり自分でやらなきゃ……)
すぐに誰かを頼ろうとするのは甘えに繋がるのだ。スザクは頭を振り、分かるはずの無い難問に取り組む。
その時、生徒会室の扉が開いた。入ってきたのは今日仮入学してきたばかりの少年だった。
「あ、ライじゃないか」
「枢木……スザクだったか」
ライは朝のホームルームで仮入学生という事で紹介された後、生徒達──特に女子から包囲されて質問責めに遭っていた。あのルルーシュが珍しく朝から登校し、彼のフォローを進んで行っていたのが印象に残っている。
「君も課題かい?」
「いや……。教室は疲れるんだ」
「はは。囲まれていたもんね」
「……課題か」
ライの視線がスザクのノートにとまる。真っ白なそれを隠して、誤魔化すように笑った。
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