343:名無しNIPPER[saga]
2015/07/18(土) 22:36:15.43 ID:oFzwPuzDO
「寮の方はもう終わってるよ。あとは自宅通学者の分だけなんで、いましばらくのご猶予を!」
リヴァルはあっけらかんと言ってのけたが、ミレイ会長は眉を寄せ、唇を尖らせた。
「ガッツ出しなさいよぉ! 回収もあなたの責任で達成するのよ。そのためのバイクでしょーが!」
「か、会長ー、ここでの俺の存在価値はバイクだけっすかぁー!」
「ん? そんなことないわよ。ほかにも員数合わせだって、立派な存在価値のひとつだし」
「う、しどい! 俺泣いちゃう!」
ミレイのあんまりな発言にリヴァルが大げさなリアクションをとり、笑いが起きる。和気あいあいとはこういう事を言うのだろう。
ここに来た当初からライを悩ませていた異物感は、今ではだいぶ薄まっている。
楽しいと感じているのだろうか。
「…………」
きっとそうなのだろう。
(ん……?)
ふと、右隣のルルーシュから視線を感じ、そちらに目を向ける。思った通り、アメジストのような瞳がライを見据えていた。
「…………」
そこには何かを哀れむような色があった。何かと思ったが、彼は肩をすくめて視線を外す。
「あーっ! なんでルルとライが見つめ合ってるの!?」
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