356:名無しNIPPER[saga]
2015/07/23(木) 19:58:46.17 ID:jVTaH5bDO
未だに世話係主任への追求は続いている。
皆はカレンのおかげだと言っているが、それは違う。彼女だけの尽力ではない。
ここに来て三週間近く。決して友好的、積極的ではない自分を大勢の人が支えてくれた。自らの足で歩こうともしない自分の手を、大勢の人が引いてくれた。声をかけ、接してくれた。
感謝してもしきれない。
ライは意味も無く、膝の上に置いた左手を握った。そこでまた、隣から妙な視線を感じた。
「…………」
やはりルルーシュだ。
なんだ? と目で問いかけるも。
「……フン」
「……?」
何が気に入らないのか、鼻を鳴らして目を逸らされてしまった。相変わらず気難しい。
「それで、二人で歩いているのよねー。い・つ・も」
「そ、それは、だから……」
シャーリーはここぞとばかりに真っ赤になったカレンにじゃれついている。ミレイは満足そうに頷いて言った。
「照れない照れない」
「そ、そもそも世話係主任に任命したのは会長じゃないですか!」
「怒らない怒らない」
満足そうな会長はカレンからの抗議もどこ吹く風だった。それに続くように、リヴァルも頷いて、
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