過去ログ - コードギアス 【ロスカラ】
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394:名無しNIPPER[saga]
2015/07/31(金) 18:17:22.73 ID:TYp+eNeDO
バスの中は閑散としていた。この近辺は高級住宅街だ。住む人間は大抵、運転手付きの送迎車を持っている。公共の交通機関を使う必要がないのだ。


しかし駅に近づくにつれ、人が多くなってくる。時を置かずして満員になるだろう。すし詰めになるのはごめん被りたかったので、さっさと降りた。部活動でもあるのか、学生連中が雪崩れ込んでくる。間一髪だった。


待ち合わせの時間まで余裕がある。朝食を抜いたため空腹だった。駅前近くのカフェに立ち寄り、二階の窓際席に陣取る。モーニングセットを注文して、待つこと数分。まずはオレンジジュースがやってきた。


ストローに口を付け、窓の外を見る。休日の朝方という事もあって、スーツや制服を着ている人の姿は少ない。ほとんどが私服を着て、今日という日を楽しむべく歩いている。


(何やってんだろ、私……)


変な夢を見て苛ついて、反抗心から朝食をボイコットして。そうして、ここでくだを巻いている。たった一人で。


同年代の女の子だったら、精一杯のおしゃれをして、遊園地や映画館へ遊びに行って。傍らには友達や恋人が居て。


そう、今まさに歩いてくるあの二人組のように────


「ん……?」


外を眺めていたカレンは目を細めた。視線の先には一組の男女がいる。


女性の方は後ろ姿しか見えない。ウェーブの掛かったピンクの髪。カーディガンとロングスカートが育ちの良さを表している。通行人から注目を浴びているところから察するに、おそらくは美人なのだろう。後ろ姿で分かる。


だが、そちらはどうでも良かった。問題はもう一人──男の方だ。アッシュフォード学園の制服を着ている。銀色の髪に、蒼い瞳。白い肌にすらりとした体躯。


カレンの待ち人と外見的特徴がマッチしている。


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