471:名無しNIPPER[saga]
2015/08/18(火) 23:34:48.82 ID:2OP6sQVDO
「じゃあ、服を脱いで」
休日の保健室には誰もいなかった。消毒液の匂いと、真っ白なベッド。夕日を反射する清潔な床。
ライを椅子に座らせ、瓦礫の直撃を受けた上半身の服を脱がせる。制服を脱ぎ、シャツを脱ぐ。パサリという音を立てて籠に入れられる衣服と、露わになった少年の肉体。
ガリガリの痩せ型だと思っていたが違う。しっかりとした骨格に無駄の無い筋肉を纏った体からは、シャープで力強い印象を受けた。
「…………」
触り心地の良さそうなアッシュブロンドの髪。白い首筋に、思ったより大きい背中。なんだか気恥ずかしくなり、思わず視線を逸らした先には無人のベッドがあった。
「…………!!」
いま何を思った。何を想像した。カレンは真っ赤になった顔をぶんぶん振った。
「……どうした」
「み、見ちゃ駄目!」
「思ったより傷が酷いのか」
「そういうわけじゃないけど……。とにかく、あなたはリラックスしてなさい。すぐ済むから」
「君はリラックスしていないようだが」
「静かに。手元が狂うかもしれないでしょ」
「何をする気なんだ……」
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