483:名無しNIPPER[saga]
2015/08/23(日) 20:06:55.24 ID:3Q5voUDDO
「あれ? ライ?」
「ん? ちょうど良かった。……どうした、そんな顔をして」
スザクが気づき、遅れてルルーシュもこちらに目を向ける。
「……ミレイ会長を探しているんだが、行方を知らないか」
挨拶もしないままライは言った。スザクはきょとんとしているが、ルルーシュは何かを感じ取ったらしく、その秀麗な目を細めた。
「会長なら、今日は家の用事があるそうだ。本国まで行くらしいから、いつ帰ってくるかは分からない」
「……そうか」
ルルーシュの答えに安堵してしまった自分が嫌で仕方なかった。ライが俯くと、スザクが歩み寄ってきて、
「なにかあったのかい?」
穏やかな声で訊いてきた。顔を上げる。
ミレイがいないのなら、この二人に報告するのが筋だろう。ルルーシュは生徒会の副会長だし、スザクはブリタニアの軍人だ。
「君達に話さないといけない事がある。今日の……出来事についてだ」
その言葉を告げるのには苦労した。いつの間にか、口の中がひどく渇いていた。
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